逆止め弁(チャッキ弁)/リフト逆止め弁/スイング逆止め弁
バルブ用語において、”(1)名称に関する用語”の分類の中で、”(d)逆止め弁”に分類されている用語のうち、『逆止め弁(チャッキ弁)』、『リフト逆止め弁』、『スイング逆止め弁』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(1)名称に関する用語”の分類の中で、”(d)逆止め弁”に分類されているバルブ用語には、以下の、『逆止め弁(チャッキ弁)』、『リフト逆止め弁』、『スイング逆止め弁』などの用語が定義されています。
バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(1)名称に関する用語 > (d)逆止め弁 】
分類: バルブ用語 > (1)名称に関する用語 > (d)逆止め弁
番号: 10300
用語: 逆止め弁(ぎゃくどめべん)(※1)
定義:
弁体が流体の背圧によって逆流を防止するように作動するバルブの総称。
対応英語(参考):
check valve,
non-return valve
慣用語(参考):
逆止弁
分類: バルブ用語 > (1)名称に関する用語 > (d)逆止め弁
番号: 10301
用語: リフト逆止め弁
定義:
弁体が弁箱又はふたに設けたガイドによって、弁座に対し垂直に作動する逆止め弁(チャッキ弁)。
リフト逆止め弁(リフトチャッキ弁)
対応英語(参考):
lift check valve
慣用語(参考):
リフト逆止弁
分類: バルブ用語 > (1)名称に関する用語 > (d)逆止め弁
番号: 10302
用語: スイング逆止め弁
定義:
弁体がピンを支点とするアームによって弧状運動を行い、流体の逆流によって弁座面に垂直に圧着する逆止め弁(チャッキ弁)。
流体の流れはほとんど直線的である。
スイング逆止め弁(スイングチャッキ弁)
対応英語(参考):
swing check valve
慣用語(参考):
スイング逆止弁
(※1)
逆止め弁(逆止弁)は、チャッキ弁(又はチャッキバルブ、チェック弁、チェックバルブなど)とも言われます。
チャッキ弁(逆止弁)の最も大切な機能としては、流体の逆流を防止する機構が働くことですが、流体の本来の流れ方向もスムーズであることが同時に求められます。
チャッキ弁(逆止弁)は、流体の流れ方向には、流体圧力によって弁体がスムーズに押し開かれますが、逆流すると弁体が背圧によって弁箱の弁座に密着して、逆流を防止する機能を果たします。
JIS規格に規定のあるチャッキ弁(逆止弁)には、以下などがあります。
JISF7356
船用青銅5Kリフト逆止め弁
JISF7371
船用青銅5Kスイング逆止め弁
JISF7372
船用鋳鉄5Kスイング逆止め弁
JISF7373
船用鋳鉄10Kスイング逆止め弁