定水位弁/フロート弁/コーン弁
バルブ用語において、”(1)名称に関する用語”の分類の中で、”(n)その他のバルブ”に分類されている用語のうち、『フロート弁』、『(受水槽用)定水位弁』、『コーン弁』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(1)名称に関する用語”の分類の中で、”(n)その他のバルブ”に分類されているバルブ用語には、以下の、『フロート弁』、『(受水槽用)定水位弁』、『コーン弁』などの用語が定義されています。
バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(1)名称に関する用語 > (n)その他のバルブ 】
分類: バルブ用語 > (1)名称に関する用語 > (n)その他のバルブ
番号: 11340
用語: フロート弁
定義:
フロートの昇降によって自動的に開閉するバルブ。
タンクに液体を一定量ためるために用いる。
特に建築設備に用いるときはボールタップ(※1)という。
フロート弁
対応英語(参考):
float valve
慣用語(参考):
−
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番号: 11341
用語: (受水槽用)定水位弁
定義:
水槽に給水し、槽内のパイロット弁(※2)と連動して、所定の水位になると自動的に給水を停止するバルブ。
(受水槽用)定水位弁
対応英語(参考):
level regulating valve
慣用語(参考):
−
分類: バルブ用語 > (1)名称に関する用語 > (n)その他のバルブ
番号: 11342
用語: コーン弁
定義:
弁箱及び弁体が頭部を切った円すい形で、リフトコック(※3)と同様の機構を全閉着座、全開着座の機構をもつ大形のバルブ。
コーン弁
対応英語(参考):
cone valve
慣用語(参考):
ロート弁
(※1)
ボールタップとは、水槽に給水し、浮玉の浮力により自動的に給水停止するバルブのことです。
横形ボールタップ(受水槽などへ給水し、浮玉の浮力により自動的に給水停止するバルブ)や、便器洗浄用ロータンクボールタップ(便器洗浄用ロータンクへ給水し、浮玉の浮力により自動的に給水停止するバルブ)があります(下図参照)。
横形ボールタップ
便器洗浄用ロータンクボールタップ
ボールタップについては、JIS B 2061(給水栓)に以下の種類の規定があります。
・横形ロータンク用ボールタップ
・立形ロータンク用ボールタップ
・横形ボールタップ
(※2)
パイロット弁とは、他のバルブや機器を圧力によって操作するために用いる制御弁のことです。
(※3)
リフトコックとは、栓の回転だけでなく、栓を引き上げることによってトルクの減少を図る機構をもつコックです。
リフトコック
コックとは、テーパ又は平行状の弁座をもつ本体の内部に、回転できる栓が収まっている流体遮断の機器の総称であり、コックに関連するJIS規格には、以下などがあります。
JIS B 9121
噴霧機用コック
JIS F 1032-1
舟艇−海水コック及び船体貫通金物 第1部:金属製
JIS F 1032-2
舟艇−海水コック及び船体貫通金物−第2部:非金属製
JIS F 5609
船用ボイラ鍛鋼20Kコック付反射式水面計
JIS F 7300
船用弁及びコック使用基準
JIS F 7343
船用青銅20K圧力計コック
JIS F 7381
船用青銅5Kフランジ形コック
JIS F 7387
船用青銅16Kコック
JIS F 7390
船用錠付コック
JIS F 7400
船用弁及びコックの検査通則